沼津市 中古一戸建ての売却価格推移
【表 2021年から直近の一戸建ての平均売却価格推移(単位:万円/月)】
2021年度はこれくらいで売れました
- 仲介 2,210万円で売れました
- 買取 1,547万円で売れました
2022年度はこれくらいで売れました
- 仲介 2,137万円で売れました
- 買取 1,496万円で売れました
直近はこれくらいで売れています
- 仲介 1,768万円で売れました
- 買取 1,238万円で売れました
沼津市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴を比較
沼津市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴を、年次で比較します。
2021年から直近の2023年にかけて、平均売却価格は横ばい~下降しています。
2,000万円以内の100㎡前後のファミリー層向けのものが主に売却されていて、地域で見ると下香貫、大岡の取引が多いです。
【沼津市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴 年次推移】
※表は左右にスクロールして確認することができます
売れた特徴 | 2022年 | 2021年 |
---|---|---|
築年数(平均) | 25.1年 | 21.5年 |
建物面積(平均) | 138.00㎡ | 132.78㎡ |
土地面積(平均) | 195.74㎡ | 177.5㎡ |
価格(平均) | 2,137万円 | 2,210万円 |
「相続を受ける人」の状況
2021年から直近にかけて、平均売却価格は横ばい~下降しています。
2011年の東日本大震災以降、静岡県の沿岸地域においては、津波リスクの懸念から住宅需要が落ち込んでいますが、その中でも津波リスクのない内陸部の人気は戻ってきています。
例えば、沼津駅北側のリコー通りの東側などの地価は上がりつつあります。
また、沼津駅周辺は商店街が多くありますが、近年は集客に悩んでいるところです。
その対策として沼津駅の高架化が行われる予定で、また、沼津駅南側の町片町でも再開発で商店街の再生計画がすすめられ、周辺の需要が高まっていくと予測されます。
一方では2019年10月にオープンした東椎路字東荒の「ららぽーと沼津」周辺など、郊外の人気が高まりつつあり、新築住宅が増えるなど市場が活発化しているため、中古住宅の需要も高くなっています。
沼津市では中古住宅を購入するのはファミリー層が大多数であるため2023年度以降も100㎡以上の土地面積があり、築30年以内の物件の需要は一定数あると予測されます。
沼津市 中古マンションの売却価格推移
【表 2021年~直近の中古マンションの平均売却価格推移(単位:万円/月)】
2021年はこれくらいで売れました
- 仲介 1,471万円で売れました
- 買取 1,030万円で売れました
2022年はこれくらいで売れました
- 仲介 1,361万円で売れました
- 買取 953万円で売れました
直近はこれくらいで売れています
- 仲介 1,649万円で売れました
- 買取 1,154万円で売れました
沼津市で売れた中古マンションの特徴を比較
沼津市で売れた土地の特徴を、年次で比較します。
2021年から2023年にかけて約200万円上昇しました。これは駅から近い、築年数の比較的新しいものが売買された結果と考えられます。
※表は左右にスクロールして確認することができます
売れた特徴 | 2022年 | 2021年 |
---|---|---|
築年数(平均) | 26.4年 | 25.8年 |
専有面積(平均) | 69.56㎡ | 70.81㎡ |
価格(平均) | 1,361万円 | 1,471万円 |
2023年度以降の中古マンション需要予測
沼津市のマンションは東海道本線及び御殿場線の沼津駅周辺と御殿場線の大岡駅周辺に集中しています。
近年新築マンションの供給がほとんどないため、取引は中古マンションが中心となっているのが現状で、今後もしばらく状況は変わらないと思われます。
沼津駅は2駅が乗り入れていることや沼津市の中心として利便性が高いことから、駅周辺の高島町、大手町の物件の引き合いは引き続き高い見込みです。
また、保育施設や病院、スーパー等が揃っている大岡はどの層からも人気があり高い需要が続くでしょう。
駅徒歩10分以内の70㎡以上のマンションであれば売れやすいと言えます。
沼津市 沼津市 土地の売却価格推移
【表 2021年~直近の土地の平均売却価格推移(単位:万円/月)】
2021年はこれくらいで売れました
- 仲介 1,484万円で売れました
- 買取 1,039万円で売れました
2022年はこれくらいで売れました
- 仲介 1,340万円で売れました
- 買取 938万円で売れました
直近はこれくらいで売れています
- 仲介 1,371万円で売れました
- 買取 960万円で売れました
沼津市で売れた土地の特徴を比較
沼津市で売れた土地の特徴を、年次で比較します。
2021年から2023年にかけて平均価格はほぼ横ばいになっています。
これは、地価の下がっている地域の土地の売買が活発だったことが原因の一つであると考えられます。
【沼津市で売れた土地の特徴 年次推移】
※表は左右にスクロールして確認することができます
売れた特徴 | 2022年 | 2021年 |
---|---|---|
面積(平均) | 198.16㎡ | 207.35㎡ |
価格(平均) | 1,340万円 | 1,484万円 |
2023年度以降の土地需要予測
東日本大震災(2011年)から、静岡県の沿岸地域では、津波のリスクによる不安から住宅への需要が減少し、それに伴い地価も下落しています。
津波のリスクがない内陸部での住宅地価の減少率は緩やかになっていて、上昇している地域も出ています。例えば、沼津駅北側に位置するリコー通り東側などです。
近年沼津市では沼津中心エリアより、郊外エリアの人気があり需要が高い傾向にあります。
2019年10月に沼津駅北方の東椎路字東荒に開業した「ららぽーと沼津」によって、生活の利便性が向上し、好影響をもたらしたことも原因の一つだと考えられます。今後も郊外の大型商業施設近辺などの利便性の高いエリアは人気が続く見込みです。
そんな中、沼津駅でも再開発が進められています。駅の高架化に加えて複合施設完成が2030年度予定と、沼津駅周辺地域も今後需要が高まっていくでしょう。
人口推移と人口増加率
沼津市の人口は1995年(平成7年)の217,856人をピークに減少に転じました。令和5年度8月末点で188,290人となり、近隣の市より人口減少が進んでいます。
加えて人口の自然動態も、2005年から(平成17年)自然減(死亡数‐出生数がプラスになる)に転じ、減少幅は以降拡大しています。
そんな中、転出入の状況は、2019年に37年ぶりに転入超過となりました。
これは、「ららぽーと沼津」の開業や「ラブライブ! サンシャイン!!」の影響だと考えられ、若いファミリーや20代の単身者が目立ちます。
しかし将来的には、市の中心部から南部にかけて人口が特に減少していくことが予測されており、人口が最も減少する学区は戸田で、2015年から45年間で7割の人口が減少する見込みです。
一方、市の中心部から北側、西側の地区では人口減少率が低いでしょう。
不動産の需要は全体として減っていくと思われますが、人口減少率が最も低い予測がある大岡学区をはじめ、門池、大岡南、沢田では影響が少ないでしょう。
年齢構成について
平成27年の調査では年少人口(0~14歳)の比率は11.4%、生産年齢人口(15~64歳)の比率は59.2%、65歳以上人口の比率は29.8%となっています。
静岡県全体の割合より生産年齢人口の割合は低く、老年人口の割合が高くなっていることが特徴です。
今後、高齢者は増加傾向にあるため、相続不動産の増加が各地区で見込まれます。
世帯数について
世帯数は令和5年度8月末時点で93,786世帯となっており、人口が減少している中で微増傾向にあります。
さらには1世帯当たりの人員は減少傾向にあり、「夫婦と子どもの世帯」より「夫婦のみ」の世帯、「女親と子どもの世帯」の占める割合が増加し、世帯の細分化が進行している状態です。
このことから、家族向けの大きな不動産より、少人数向け、単身者向けの物件の需要が高くなっていく予測です。
参考:沼津市役所 沼津市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン
参考:沼津市役所
政策推進部ICT推進課 人口と世帯 一覧表
参考:沼津市役所 第2章 沼津市の現状
参考:中日新聞 沼津市37年ぶりに転入超